日本海について

旅館浜乃屋の特徴である、「日本海に沈む夕日」や「その日に採れた海の幸」、浜詰海岸でのマリンスポーツなどなど、浜乃屋にとって「日本海」は切っても切れない関係にあります。今回は、この「日本海」について考えていきたいと思います。

日本海の海の幸はなぜ豊富なの?

日本海に流れ込む唯一の海流は対馬海流です。これはその名前の通り、対馬海峡から日本海へ流れ込んでいる暖流で、約2ヵ月かけて日本海を北上して太平洋へと流れだしていきます。この北上してきた対馬海流は日本海の北側で冷却され、アムール川から流れてきた淡水と交わりリマン寒流として日本海をユーラシア大陸沿いに南下していきます。暖流にそって北上するマイワシ、ブリ、ハタハタなどの魚が寒流中の豊富なプランクトンにより繁殖することにより、日本海に豊富な水産資源を生み出しています。

日本海は太平洋に比べて潮の満ち引きが少ない???

太平洋側の地域にお住まいのお客様で、伊根町の舟屋などの海岸線ギリギリに建てられた家を見て、「潮の満ち引きの影響をうけないの?」と驚かれる方がおられます。確かに青森県の潮位を調べてみると、太平洋側の八戸では干満の差130センチに対し、日本海側の深浦では20センチしかなく日本海は干満の差が太平洋と比べて少ないです。この原因を調べてみると「日本海地理的な特徴」が浮かびあがってきます。
日本海の深さを調べてみると平均水深は1667mであるのに対して、隣接する海とのつなぎ目である4つの海峡の深さは間宮海峡が10m、宗谷海峡が50m、津軽海峡と対馬海峡が130mと非常に浅くなっているのがわかります。この出口が深い地形が原因で周囲の海に海水が流れ出したり、流れ込んだりするのに時間がかかるので周囲の海と比較して干満の差がゆるやかであるということが言えます。

世界の学者が注目する日本海!

実は日本海には世界中の海洋学者が注目しています。その理由として、日本海でおこっている、水の循環などの現象はその地理的な特徴から日本海だけで完結しており、それは世界中の海で起こっていることのミニチュア版となっており、かつその時間スケールも世界の海の10分1程度とされています。このことから、地球温暖化などによる引き起こされる変化は世界中の海に先駆けて日本海で発生すると予測されており、日本だけでなく世界中の海洋学者が日本海に熱い視線を注いています。

まとめ

今回は私たちの身近にある「日本海」について考えてみました。暖流と寒流の交わりによって得られる豊富な水産資源や、周囲の海との境目が非常に浅いことかによる干満の小ささ、そして、世界の海のミニチュア版であることから、地球の環境変化に対し、世界の海でおこることが日本海が先駆けて起こるので世界中の海洋学者が注目していることなど、調べれば調べるほど興味深いですね。日頃海に接する機会が少ない方は、旅館浜乃屋にお越しいただき、「海」を堪能していただけたらと思っています!

 

※ 参考図書
蒲生 俊敬著「日本海 その深層でおこっていること」
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062579575