山陰海岸ジオパークで、自然に触れるひとときを

今回は、山陰地方の豊かな自然を体感できる、山陰海岸ジオパークについてご紹介します。

「ジオパーク」を知っていますか?

ジオパークとは、

  1. 地球、土地を意味する「ジオ」
  2. 公園を意味する「パーク」

の2つから成る言葉で、日本ジオパークネットワークでは、「大地の公園」という呼び方をすることもあります。

 

国立公園に近いイメージを持っていただければ良いと思いますが、ジオパークには、以下のような定義があります。

  • 地域の地史や地質現象がよくわかる地質遺産を多数含むだけでなく、考古学的・生態学的もしくは文化的な価値のあるサイトも含む、明瞭に境界を定められた地域である。
  • 公的機関・地域社会ならびに民間団体によるしっかりした運営組織と運営・財政計画を持つ。
  • ジオツーリズムなどを通じて、地域の持続可能な社会・経済発展を育成する。
  • 博物館、自然観察路、ガイド付きツアーなどにより、地球科学や環境問題に関する教育・普及活動を行う。
  • それぞれの地域の伝統と法に基づき地質遺産を確実に保護する。
  • 世界的ネットワークの一員として、相互に情報交換を行い、会議に参加し、ネットワークを積極的に活性化させる。

引用:日本ジオパーク委員会 ジオパークとは

日本ジオパーク委員会が認定する「日本ジオパーク」と、世界遺産の認定も行っているユネスコが定める「世界ジオパーク」がありますが、山陰海岸ジオパークは、そのどちらにも認定されています。

 

山陰海岸ジオパークの特徴

山陰海岸ジオパークの特徴は、なんと言ってもその名にもなっている多彩な海岸地形でしょう。

山陰の日本海沿岸では、複雑な海岸線を示すリアス式海岸や有名な鳥取砂丘など様々な地形を見ることが出来ます。

また、山陰沖は漁業に非常に適しており、多くの漁港が所在しています。

複雑な海岸ゆえに魚介類が住みやすい環境が生まれ、漁業が盛んとなるという歴史からは、地形が地域性を生み出すことを実感出来るのではないでしょうか。

豊富な海の幸の中でも、山陰のズワイガニは松葉ガニとしてブランド化され、山陰海岸ジオパークを回る旅の大きな魅力となっています。

各地を回った後は、温泉がお楽しみいただけます。

山陰海岸の形成には火山活動が深く関わっているとされ、それに伴い温泉も広い範囲に分布しています。

旅の疲れを癒やすと共に、土地と人との結びつきを感じてください。

 

見どころ(ジオサイト)

ジオパークを管理する上で、観光などにおいて見どころとなる名所はジオサイトとして指定されます。

これにより、観光客に対してアピールポイントを明確化すると同時に、その地域の人々がその光景を守っていくことの動機付けともなっています。

山陰海岸には魅力的なジオサイトが多数ありますが、ここではその一部をご紹介します。

玄武洞

兵庫県豊岡市赤石に位置するジオサイトです。

かつて噴火で吹き出したマグマが冷え固まったことによって岩となり、長い時の中で崖となり、それを人が採掘に利用したことで洞窟となった地形です。

玄武岩で出来ているのですが、その玄武岩の名前の元になったのがこの玄武洞とのこと。

土地、歴史、人のどれが欠けても成立しなかった、そんな場所となっています。

鳥取砂丘

ご存知の方も多いかと思いますが、日本最大級の砂丘である鳥取砂丘も、山陰海岸ジオパークの一部です。

砂丘特有の動植物が生息しており、国内では特異な場所と言えるかもしれません。

砂漠の緑化研究に活用されるなど、学術的にも価値があるとして、保護活動が盛んに行われています。

 

京丹後の夕日

京都北部京丹後には、夕日ヶ浦という地域があります。

その名の由来となった海に沈む夕日は、山陰地方の持つ複雑な地形と相まって、とても魅力的な光景を演出してくれます。

ジオサイトを巡る旅の終着点として、心暖まる時をお過ごしいただけるのではないでしょうか。

まとめ

「ジオパーク」というものを知らなかった方に、その魅力を少しでもお伝えすることは出来ましたでしょうか。

その土地の自然や文化を楽しみながら、歴史に思いを馳せる。

そんな旅はいかがでしょうか。